2025.12.27 技術情報

Pebble日本語言語パックレシピ

Pebbleの日本語言語パックを自分で作ってみたい!という方向けのレシピです。 コマンド操作が必要になりますが、手順通りに進めれば自分だけの言語パックが作れますよ! ぜひチャレンジしてみてください。

まずは準備から

  • Python 3 が動く環境を用意してください

環境のセットアップ

  • 以下のコマンドを実行して、ツールを準備しましょう
     git clone https://github.com/TKB1984/pebble-japanese-custom-font
     cd pebble-japanese-custom-font
     python3 -m venv pebble-font
     source pebble-font/bin/activate
     pip install -r requirements.txt

まずはここから!簡単レシピ

  1. 言語パックの元になるお好みのフォントを用意します1
    • fontsサブディレクトリにフォントを配置する (例:A.ttf とします)
  2. 言語パックを作成します
    • 以下のコマンドを実行!
      正常に終わると pbl/A-ja_JP.pbl というファイルができます
      これが言語パックです!
       bash build_custom_fonts.sh A.ttf
  3. あとは、作成した言語パックをGoogle Driveなどのネットワークドライブに配置し、スマートフォンのPebbleアプリから開けば自動的に言語パックがインストールされます

もっとこだわりたい方へ!上級レシピ

  1. 複数のフォントを合体させたい場合(通常フォント + 絵文字フォント など)2

    • fonts フォルダに合体させたいフォントを置きます(例:A.ttf, B-Emoji.ttf
    • 以下のコマンドを実行します
      正常に動作すると fonts/AB.ttf という結合されたフォントが作成されます
       python3 tools/merge_fonts.py -o fonts/AB.ttf fonts/A.ttf fonts/B-Emoji.ttf
  2. 言語パックに入れる文字をカスタマイズする

    • 基本文字を追加したいとき
      • cps/base_cps.json に追加したい文字のコード(10進数)を追記します
    • 漢字を追加したいとき
      • cps/kanji.txt に追加したい漢字をそのまま記載します
      • 以下のコマンドを実行して、漢字コードを含めたjsonファイルを作成します
        python3 cps/kanji_to_json.py
    • 絵文字を追加・削除したいとき
      • cps/emoji_cps.json を編集します(10進数で指定)
    • 設定が終わったら、以下のコマンドを実行してすべてのフォント情報をまとめた codepoints.json を作成します
       python3 cps/merge_cps.py
  3. メニューも日本語にしたい!

    • po/ja.po ファイルを開いて、翻訳文を編集します
    • 以下のコマンドで翻訳ファイルをコンパイルします
      custom_fonts/000 ができればOK!3
       msgfmt po/ja.po -o custom_fonts/000
  4. フォントサイズやフォントの上下位置を変更したい!

    • build_custom_fonts.sh 内の以下の数値を編集します
       python3 tools/fontgen.py pfo --extended --list codepoints.json --heightoffset 2 12 fonts/${FONT_NAME} custom_fonts/001
      • 001,003,005, 007はそれぞれPebbleシステムの14, 18, 24, 28サイズのフォントを生成します
      • heightoffset はフォントの上下位置、12 はフォントのサイズになります
        これらの値を調整することで、フォントの見た目を変更できます
  5. カスタマイズした言語パックを作成

    • さあ、仕上げです!以下のコマンドを実行します
      成功すると pbl/AB-ja_JP.pbl というファイル名で日本語言語パックが完成します!お疲れ様でした!
       bash build_custom_fonts.sh AB.ttf

まとめ

いかがでしたか? 少し手順は多いですが、自分で作ったフォントが表示されたときの感動はひとしおです。 お気に入りのフォントや、見やすさを追求した設定で、Pebbleをあなただけの一台に仕立て上げてみてください。 もし素敵な言語パックができたら、ぜひコミュニティでシェアしてくださいね!4

Happy Pebbling!


Footnotes

  1. TrueTypeフォント(.ttf)または OpenTypeフォント(.otf)を用意してください

  2. 絵文字を含めたい場合は、元フォントに絵文字を含めておく必要があります
    Pebbleシステムに含まれている絵文字は言語パックに含めなくても表示されます
    言語パックに含めても表示されない絵文字もあります

  3. 翻訳ファイルをコンパイルするには、msgfmt コマンドが必要です
    msgfmt コマンドがない場合は、ご利用の環境でgettext パッケージをインストールしてください

  4. 日本語言語パックをシェアする場合は、元フォントのライセンス条項を遵守してください